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ある時お母さんが娘さんの学生靴(ガラス革の黒いローファー)を持ってきた。「まだ買って1ヶ月位しかたっていないのに、つま先の内側が擦れて、色がはげてしまいどうしても直らないんです。」とのこと。見ると靴の内側が両足とも擦れて白くなってしまっている。
ガラス革は確かに丈夫ではあるが一度キズ付いたらクリームやワックスをかけても元に戻らないのだ。そして、そのツヤだけがまさに”命”なのである。仕方なしに内々で”ガラス革の最終兵器”とささやかれているレザーマニキュアを取り出したところ、そのお母さんもびっくり仰天である。
これはツメに塗るものでないことを、笑いながら説明しハケでキズの部分を塗ってしばらく乾かした。「ん〜ッほぼ完璧!」自画自賛である。遠目から見ればほとんど塗った痕もわからないくらい、きれいに黒光りしたガラス革がそこにあった。
ガラス革の靴のキズが直らないとお嘆きの貴兄にお薦め。ゲタ箱の隅にそっと新伸ばせて時々キズをお直しあれ!
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